ミュージカル 日常生活 自己紹介

その15 自主隔離生活…一月半が経過しました。

2020年3月27日。前倒しになった

「Little shop of horrors」

の千秋楽公演のために日比谷に出かけて以来…一月半が経過しました。この間、必要最低限の行動以外、家から出ない日々が続いています。僕はこの生活の事を

「自粛生活」

とは呼ばず

「自主隔離生活」

と呼んでいます。

公演中止が決定された直後のシアタークリエ

三月末…。劇場に預けていた楽器を受け取りに行く時の寂しさと言ったらありませんでした。エレキベースを二本、足元の機材やアンプ、衣装や靴などもあるので機材は千秋楽の数日後、車で回収に向かいました。

通常…劇場における千秋楽後の撤収作業…いわゆる「バラシ」作業はハッキリ言って

「戦場」

です。セットのバラシ、衣装、照明、音響、楽器……全てのセクションの撤収作業が千秋楽の幕が降りた瞬間に始まります。僕らミュージシャンは基本的に自分の身の回りの楽器を片付ける事、そして楽屋の片付けをするくらいなのでそこまで大変ではありません。せいぜい1時間くらいで撤収は完了します。しかし…大掛かりなミュージカルならば巨大なセットを含む劇場全体のバラシが終わるのは深夜になる事も当たり前と言う世界…たくさんのバイトさんも集まって各セクション、ものすごい熱量で撤収作業を進めます。どのセクションもテキパキとバイトさん達に指示を出しながら撤収作業を進めます。その作業を横目に我々ミュージシャンも千秋楽の公演の余韻を引きずりながら楽器を片付ける。。。これがいつものミュージカルの千秋楽です。

しかし今回のように突然訪れた千秋楽ではそんな活気も賑わいもありませんでした。閑散とした劇場に入るとまだ劇場はセットを撤収出来ないままです。劇場のバラシ作業は突然前倒しになった千秋楽に対応しようとしても搬出用のトラックの予定やバイトさんの都合…様々な予定を考えればやはり予定通りの日にしか行えません。本来の千秋楽…4月1日に撤収作業を行うしかないのでしょう。僕が楽器を回収しに行った3月末日…劇場のなかは驚くほど静かでした。こんなに活気のない…そして一人きりの撤収作業はミュージカルの公演に関わり始めて12年、初めての出来事でした。顔なじみの劇場の受付の方にご挨拶をして…独り帰っていく…本当に寂しい撤収作業でした。

 

ライブ、コンサート、ミュージカル、レコーディング…当たり前のようなミュージシャンとしての日常は今はすっかり失われてしまいました。おそらく数ヶ月…いや、半年以上…今までの様な生活は戻ってこないでしょう。…ひょっとしたらもう完全に元に戻る日は…ないのかも知れません。

2020年5月…今、音楽の仕事の全てを失っていますが…その代わりに大量の自由な時間を得ています。ここ10年近く有難いことに仕事は順調で毎日のように音楽の仕事をさせていただいてきました。その代わり…忙しさと引き換えに…ゆっくりと音楽と向き合う時間は減っていました。新型コロナウイルスの影響とはいえ…数十年ぶりにタップリと音楽と向き合える時間が持てています。その中でも特にピアノを練習する時間が持てていることが個人的にはとても嬉しいですね。

この一月半におよぶ「自主隔離生活」の中ですっかり規則正しい生活が身に付きました。今では自然と6時半より前に起床しています。それから軽くジョギングをして朝食を食べて…楽器の練習開始です。僕が扱う楽器はピアノ、エレキベース、コントラバス、チューバ、ホルン…と練習するネタはたくさんあるので時間はいくらあっても足りないくらいです!

そして料理にも時間をかけていますね。ミュージシャンとしての仕事が本格的に再開できるのは来年以降になるかも知れない…と覚悟をしています。現在収入が無い以上、支出は最大限、抑えていかなければなりません。そのためには単に食費を抑える…と言うより

「生活スタイルそのものを変えていく」

という必要性を感じました。潤いのある生活を出来る限りローコストで継続する…。その目的のため生活スタイルをこの一月半で様々に変化させていきました。その中でも特に食に関して言えば

「豆を煮る」

「粉を捏ねる」

このたった二つの行為が生活を大きく変化させました。…一見、大した事がないように思える地味なこの二つの…普段の忙しい生活の中では手間を惜しんでやってこなかった…このたった二つの行程のおかげで

「お金をかけずに豊かに暮らす」

という生活の劇的変化に成功しました。例えば…金時豆やら小豆から粒あんが作れるし…上新粉をこねれば白玉が作るんですね。

小豆を茹でて粒あん、上新粉を捏ねてゆでれば白玉を作れる…!

小麦粉を塩と水を配分よく混ぜれば…簡単なところでうどん…パン、ピザ等々…手間さえ惜しまなければ市販品より美味しいものをコストをかけずに楽しむ事が出来ますね。

うどんは慣れればお手軽に打てます♪

うどんを捏ねる技術でピザ生地も練れます♪

もちろんパンも焼けます♪

この

「自主隔離生活」

が続いた1ヶ月半。

「人前で演奏する機会」

は激減しましたが…

「自分の演奏を見つめ直す時間」

を大量に持てています。そして食生活を含む今までの生活を時間…そして手間をかける事でもっともっと豊かなものに変える事ができるんだ!!…と実感しています。

まだまだ続きそうな

「自主隔離生活」

の日々。自分の音楽の能力を高めつつ…暮らし方をさらに良い方向に変えていける日々にして行きたいと思います。

 

中止になった

「Little shop of horrors」

のメドレーを公開しています。宜しかったら是非ご視聴下さい!

 

…しかし意外なことに時間がある割に思っていたより新しい本を読まないなあ…と思っています。これはどうやら書店に行かないからですね。ネットでも本は買いますが…やはり普段から本屋で本を買っていたんだな…と改めて気づきました。

 

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