みなさんこんにちは♪ベーシストの岸徹至です。
最近、更新を続けているこのブログは
「WordPress」
を利用しています。なぜこちらのサービスを利用する様になったのか?と言えばそれまで利用していた
「ヤプログ」
と言うサービスが終了してしまったからです。
マメに更新したり長期間更新が滞ったりと不定期ながら長期間使っていたヤプログでしたが…今読み返してみてもなかなか読み応えのある内容も何本かあったりします。
主に旅先の出来事、音楽の事、美味しかった食べ物等々…日々の出来事を書いてました。文章が上手いとか下手…というよりは
「その時その時に感じたことを残していく」
という日記がわりの役割が意外と大切なことだな…と感じます。時間が経った今、読み返すと自分でもとても新鮮です。
…その中でも個人的に面白かったのは
「クリスマス考察」
「北海道自転車旅」
「原子力発電所考察」
あたりです。もうヤプログは消滅してしまったので見ることは出来ないんですが…さすがに数年間書き続けたブログが跡形も無くなるのは悲しいので…一応全編、データとして保存する事には成功しました。いつの日かこのホームページ内に古いブログをこっそりと蘇らせる日もあるかと思います。
その中に一つ、歴史を感じる記事がありました。2009年の4月に書いたモノですが…当時はどうやら
「新型インフルエンザ」
が大流行していた様です。しかしブログの本文にもあまり緊迫感はありません。当時の日本では新型インフルエンザが現在の新型コロナウイルスの様に市中に拡大しなかった様です。幸いなことに日本はSARSも新型インフルエンザもMARSも感染爆発…パンデミックに至らないまま2020年を迎えました。
これは喜ばしい事だったのですが…パンデミックを経験せずに過ごしてきた日本は感染症に対する認識が甘いまま今日まで来てしまい…専門的な機関、アメリカのCDC、
「Centers for Disease Control and Prevention(疾病予防管理センター)」
の様なものが作られないままでした。昨年7月の都知事選挙で小池百合子氏は公約の中に
「東京版CDCを作る!!」
と言う話でしたね。
何も東京版…と限定せずに日本版CDCを国立の施設として作っておいて欲しいと思いますが…。今の新型コロナウイルスの感染が収束したとしてもいつかまた新たな感染症は発生するでしょう。その時に今のように場当たり的な対応ではなく、もっと感染症に特化された組織が日本にあって欲しいなと思います。CDCがあるからといって必ずしも感染症を防げると言うわけではないのはアメリカの死者数を考えればわかる事ですが…とにかく現状の
『国民、医者、専門家、内閣、地方自治体、経済界』
等々、全てがバラバラな対応をとっていて…誰が方針を決めて誰が責任を取るのか…今ひとつはっきりしないまま場当たり的な対策がなされている…こんな現状を将来的にも続けていく…と言うのはさすがに一人前の国家としては情けなさすぎるでしょうから。
さて、2021年5月11日現在、こんな話題が出ています。
「国…国立の美術館は感染症を広げる可能性が低いので12日から営業再開」
「東京都…ともかくそこに『来る』と言うことが人流を拡大する事になるので休業を要請」
結果的には休業することになったようですね。まあ…どちらの考え方も理解できますが…もう少し統一した動きを国と自治体にはとっていただきたいですね。美術館がダメなら民間の劇場、ホール、ライブハウスなんてどうなるんだろう?と思ってしまいます。新型コロナの感染症対策として一番避けたいのは
「不公平感」
だと思っています。あの業種は良いのにこちらはダメ、東京以外はGo to トラベルが開始される…大切なコンサートもミュージカルも2年連続で中止になったのにオリンピックは開催されようとしている…。
こういった不公平感は少しづつ溜まっていってしまいますよね。政府にはもう少し公平に様々な業種の利害関係を調整していただけたら…と思います。金額だけで判断はできないかもしれませんがGo to トラベル事業に2兆7000億円、東京オリンピックに1兆3500億円、しかしワクチン確保には6714億円…ちなみにお金を出しすぎだと叩かれた日本学術会議は10億円、アベのマスクは260億円。2021年の防衛費は5兆3422億円ですね。
何を持って公平とするか…は難しいとは思いますがそれを調整して予算を組むのが政治家の役目のはずです。その政治家の組んだ現在の予算はやはり色々とバランスが悪いなあ…と感じます。少なくともワクチンにはGo To トラベルより手厚くしておいても良かったんじゃないか…というかGo to トラベルに甘すぎるんじゃないか???…という感じですね。防衛費の約半分という!!
ちなみにこんなニュースも今日、話題になってましたね。
高橋洋一内閣官房参与のTwitter
日本の感染具合がさざなみならば…もう少ししっかり押さえて欲しかったな…と思います。昨年は本当にさざなみだったと思いますし…その間に打つべき対策を取らなかったことで徐々にさざなみが大きくなって第4波まで来てしまいました。そして本当に今現在、日本の第4波がさざなみだとして…
この程度のさざなみも抑え込めない政府ならば…今後、もっと大きな波に襲われた時に…政府はその波を抑えられるのでしょうか?そして大波に襲われた時には…五輪中止を考えるのでしょうか?
少なくとも
「さざなみ」
に翻弄されてたくさんの命が失われていますし…無事に回復された方だって多くの時間を病気療養に当てています。そしてその「さざなみ」のせいで仕事の機会や遊びに行く機会、結婚式なんて言う人生の大切な行事を先延ばしにしている人たちの何と多いことか…。それぞれに国民の大多数が大切な時間を失っているのにその感染症の蔓延の仕方を
「さざなみ」
と呼べる内閣官房…。そして結局五輪中止に国は動いていない…ということは国はこの現在の日本のコロナ禍をやはり
「さざなみ」
だと判断しているのでしょう。そしてさざなみの抑え込みに失敗しているのにもかかわらず頑なに東京オリンピックを開催しようとしていることになりますね。
穏やかな凪を迎えてさざなみすら消え去り…感染拡大が本当に収束に向かっていって欲しいものだと思います。凪待ちの日々…はまだ続きますね。
最後に2009年4月のヤプログの記事を一部紹介いたしますね。今も昔も新しい感染症に対して出来ることに変わりは全く無いということがよくわかります。
コメント