その23 緊急事態宣言の延長 〜ライブハウスでミュージシャンが出来る感染症対策は?〜

ライブ

みなさまこんにちは♪ベーシストの岸徹至です。

東京、大阪、兵庫。京都に出されていた緊急事態宣言が延長されそうな5月6日の深夜にこのブログを書き始めました。

さらに緊急事態宣言は愛知県、福岡県にも拡大するそうです。

NHK NEWS WEB

今後の状況がどうなるのか…これは状況を見守るしかありません。エンターテイメント業界はあらゆる業種に先駆けて2020年の3月、場合によっては2020年の2月から公演を自粛した団体もありました。

2023年12月15日 |

その13 新型コロナウイルスの渦中の2020年3月中旬の雑感(ほぼ日記)

こちらのブログに書いた様に去年の3月からミュージカル業界は公演を中止して政府の感染症防止対策に積極的に協力してきました。正直…演劇界、音楽界を含むエンターテイメント業界は極めて潔く…断腸の思いを抱えたままですが…数々の公演を諦めて感染症の拡大防止にいち早く協力してきました。

そしてごく一部の公演を除いて演劇やミュージカル、コンサート会場といったエンターテイメントの現場で新型コロナウイルスのクラスター感染が発生した事例はないのです。これはひとえに主催者の

 

是が非でも安全に公演を最後までやり届けたい!!」

 

と言う熱意、そしてご来場くださったお客様の感染症対策へ対するご理解、ご協力の賜物以外の何者でもありません。

 

現在、ほとんどの劇場では「規制退場」と言って密にならない様に座席番号ごとに分別された退場形式がとられています。正直時間はかかるしご迷惑をおかけしている事と思います。検温、消毒はもちろんの事、出来るだけ声も発さずにご観劇頂いている日々です。

 

そのおかげで…大きなクラスターも発生せずに多くのエンターテイメントの現場で感染者を出すこともなく今日まで…いや、正確に言うならば緊急事態宣言が出された2021年の4月25日まではほとんどのエンターテイメント業界でお客様を巻き込んだクラスターの発生は起きていませんでした。しかし…

 

…少しだけ残念なのは小規模なライブハウスではクラスター的な事案が発生していた事です。お客様との距離も近いライブハウスではお客様由来なのかミュージシャン由来なのかははっきりしませんが…いくつかの場所でクラスター的状況が発生してしまいました。これはどこか対策に間違いがあったのでしょう。

会話を伴う飲食…特に終演後にお酒を飲みたくなる気持ちはわかりますが…現状ではやめるべきです。ライブの終演後、高揚した気分でお酒を飲みたくなる気持ちは痛いくらいにわかります。そして共演者と親愛の意を示すために

 

「ウェーイ!!」

なんて言って乾杯して…喋る。

お客様とも

「ありがとー!!!」

なんて言って乾杯して喋る。

多くのミュージシャンはそんな事はしていないと思います。していないなら問題ないのです。今後も引き続きやめておきましょう!

 

もしそう言った行為に心当たりがあるなら…今後しばらくはやめておきましょう。胸を張って

 

「ライブハウスではクラスターが起きない!!」

 

と言える様にミュージシャンはもっとお店に協力すべきです。

 

お客さんと話がしたければ手にはお酒を持たずにマスクをして話をすれば良いのです。この行為自体は感染リスクは高く無いはずです。

 

僕は現在の政府の方向性はおかしな事だらけだと思いますし…言いたい事は山ほどありますから自分の考えはこのブログでハッキリと述べていくことにしました。

まあ…一例としては…根拠が薄弱なまま去年の3月から劇場やライブハウスを閉鎖させて無数の公演、ライブ、コンサートを中止に追いやり…その結果の検証や布製マスクの配布の効果、go toトラベルの検証もお座なりで特に有効な手段も取らないままワクチンの確保にも出遅れてしまい…感染者数が増えてくればなし崩し的に飲食店やエンターテイメント業界を停止、そのくせ一般企業のテレワークの推進は進められないまま鉄道会社には減便を求めていた事で激しい通勤ラッシュを巻き起こす…取るべき対策は間違いだらけなのにオリンピックだけは頑なに開催を取下げず…そのためにもしかしたら高齢者を差し置いてアスリートに積極的にワクチンを摂取させるかもしれない。

 

…おかしな事だらけです。

 

おかしな事だらけですが…しかし…身近なミュージシャンの行動だって時と場合によっては感染症対策が緩すぎると感じることがあります。

 

僕の思うミュージシャンが行うべき最低限のライブハウスでの感染症対策マナーは

 

・ライブハウスに到着からリハーサル中、休憩中もマスクは外さない。

・お店に着いたら検温、手指消毒。

・食事が提供されるなら黙食。

・本番中は距離が取れていればマスクは外してもOK。無理な場合は管楽器、ボーカリスト以外はマスク着用。

・お客様との接触は出来るだけ避ける。お互いのために。

・演奏終了後は再び店を出るまでマスクは着用。

・飲み物は基本的に黙って飲む。

・帰宅時には手洗いうがいを徹底。

 

…これは最低限、基本中の基本だと思ってますが…ミュージシャンの皆様、いかがでしょう?

もちろん様々なタイミングで破らざるを得ない瞬間等々、あるとは思いますが…自分の仕事を守るため、ひいてはライブハウスを守るためには少なくとも

「守ろう!!」

とするべき最低限のルールかと思います。

 

これらを守りつつライブを行っていてもさらに感染してしまうなら…新たにまた別の方法を考えて対策していくしか無いですね。

いろんな事件は起こります。ましてや新型コロナウイルス感染症…これは病気です。かかることもあればかからない事もあるので…誰が悪いわけでもありません。しかしより良い対策が取れるならしっかり学んでより一層

「ライブハウスは安全」

だと…実際の事実を積み重ねて証明していくしか…新規の感染者が増えていく中…緊急事態宣言が出されている中でもライブを安定して継続していく方法は無いのだと考えます。個々のお客様が「ライブハウスは大丈夫だよ」と心の底から思える様に…。

状況は常に変わっていきます。例えばこんなニュースもありますよね。

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

これが事実なら仕事が終わった後、全てのテーブルから電気のスイッチまで徹底的に消毒する…と言う通常業務にプラスされてきた

 

「新型コロナウイルス対策で増えてしまった日常の雑務」

 

の一つはやらなくて良くなりそうです。それに反してこんな事を西村経済再生担当大臣は言い出しましたね。

お札で1週間…これは昨年、2020年の映像か???と思いましたが紛れもなく2021年の5月3日の発言です。僕はハッキリ言って眉唾だと思っています。先のアメリカのCDCの研究発表と違いすぎていて正直、一国の大臣の発言とは言え申し訳ありませんがまったく信用していません!!!

 

演劇界は「やりすぎなんじゃないかな?」と感じるくらい徹底した感染症対策を施してきてしてきて成功を収めています。現状、ワクチンが行き渡ったわけでも特効薬が完成したわけでもありません。一個人が新型コロナウイルスと一対一で対峙したときの対策はあいかわらず

 

「マスク・手洗い・うがい」

そして

「三密(密閉、密集、密接)を避ける」

 

これしか出来る事はありません。これをやっている限り英国由来の変異ウイルス「N501Y」にしてもそこまで怖がる事はないはず…だったのです。

 

しかし現状、たくさんの間違った政策の積み重ね、政府の対応、オリンピックの継続への間違った誘導、説明不足…

感染者は再び増加して政府の呼びかけにも耳をかさずに刹那的な行動に出る人々が増えてしまいました。

 

何か一つの原因だけではないのでしょうが…政府の間違った対応に怒りを覚える人々が増えたのは間違いありません。そして怒りを覚える対象である政府のする事に反発を覚える気持ちも重々わかります。しかし

「SARS-CoV-2」

とは国家や自治体の首長などとは何も関係なく存在していて…ほんの少し離れた身近な場所まで既に到達しています。身近な知人で感染を経験された方も結構増えてきました。しかし国のせいで感染するわけではなくウイルスのせいで感染症は発症するのですから…どんなに国の政策に不満があってもウイルスへの対策はブレてはいけないのです。1年前から変わらずに…です。

 

例えばですよ?厚生労働大臣や経済再生担当大臣が

「クマに遭遇しない様に深夜20時以降は入山禁止、山小屋閉鎖。クマに出会ったら死んだふり」

…等々。間違った政策や対処方法を登山者に伝えていたとしましょう。例えば…です。完全に間違ったマニュアルを各省庁が登山者に配布してたり。しかしクマの方はそんな法律だってマニュアルだって読むわけがありませんから自由に行動します。時間帯なんか設定したって時計を見ないクマには関係ないわけです。結局、登山者がクマから身を守る基本中の基本は

 

「出来るだけクマのいる場所には近づかない」

 

程度の事なのです。つまり何が言いたかったのかと言うと…

間違ったことを発表する政府に対する怒りと自分の身を守る方法は分離して考えなくてはならない

 

と言う事です。例え政府の流している情報が間違っていても…山林の保全に失敗してクマを人里に近づけてしまった政府の山林保全政策の失敗に怒りを感じていたとしても…いざ目の前にクマと対峙して襲われた時に

 

「ほらー!!!死んだフリとか全然効かないじゃんかよー!!!」

 

と怒って見たところで後の祭りなのです。自分の身は究極的には自分で守るしかありません。また腕力に大そう自信のあるマッチョな方で

 

「オレなら本州のツキノワグマ程度なら戦えば勝てる!!」

 

と思っていても…現在はイギリスやインドから新種のヒグマやらグリズリー的な強力なウイルスが来ている様ですから…恐い怖くないには個人差があるでしょうがやはり常に危険なウイルスに対しての備えは必要だと思います。自分だけは大丈夫…!!と言う自信があってもです!!!

そしてグリズリーだろうがヒグマだろうがやはり近づかない事が究極のクマ除けであるのと同じ様に変異ウイルスに対しても

「マスク・手洗い・うがい」

そして

「三密(密閉、密集、密接)を避ける」

くらいしかやれる事はありません。しかし演劇界はこれを徹底する事、さらに靴の履き替えや稽古に入る前のキャスト、スタッフ、ミュージシャン全員のPCR検査等々の細かい対策の合わせ技でクラスターを発生させずにここまで来たのです。この実績の積み重ねはとても大切です。無数の人流を安全に捌ききったのですから!何なら演劇界の制作の皆様を政府のコロナ対策分科会に参加させたほうが日本の感染症対策的には良いかもしれません!?

ともかく演劇界はこの事実を盾に早期の公演開始が可能になる事を信じています。

そしてライブハウスもミュージシャン、ライブハウスの皆さん、そしてお客さんの協力でよりしっかりと感染症対策を進めるべきだと思います。今までのライブハウスでの濃厚接触事例や感染事例は

 

「運良く感染しなかった」

とか

「運悪く感染した」

と言う不安定な要素も多かったかもしれません。僕はライブハウスで安全にライブを行っていく事は可能だと思っています。しかし現状は各々のミュージシャンの性善説的な行動を信じる事と「運」によって…場合によってはお客さんが少ない…と言う悲しい「運」にも助けられた結果、無事に来れていた側面も多いと思います。冷静に考えればライブハウスの様な閉鎖空間にヒグマやグリズリー的な強力な変異ウイルスが入ってくれば容易に

「三毛別ヒグマ獣害事件」

の様なことが起こりえます。ミュージシャンの皆様、もちろん十分に対策は取っている事と思いますが…そして今はライブの本数も再び減ってきている辛い時期だと思いますが…そんな今だからこそ!!!数少ないライブを幸運にも行える様な時にはより一層の対策をもう一度取りましょう!!去年の今頃と同じ気持ちで望めば良いだけです。そして感染者がライブハウスでは出ないのだ…と言う実績を次々と積み重ねていく事こそが本格的なライブの再開への近道だ…僕はそんなふうに思ってます。

自分自身に改めて言い聞かせるためにもこのブログを書いてみました♪

早く平穏な日々が戻ります様に…!!!

 

…え?…三毛別ヒグマ事件を知らない???

 

…知らない方が身の為ですよ…。

この動画はだいぶソフトにまとめてありますが…。

 

Profile
ジャズを中心にミュージカルやコンサート、レコーディングなどで活動しているベーシスト、岸徹至です。 名前:岸徹至(キシテツユキ) 出身地:埼玉県所沢市 誕生日:1976年2月20日 血液型:O型 趣味:...

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