皆様こんにちは♪ベーシストの岸徹至です。
春の大型連休…いわゆる
「ゴールデンウィーク」
がまもなく終わろうとしている2021年の5月5日にこのブログを書いています。ゴールデンウィークとは映画業界が興行成績が良かったことから産まれた言葉だそうですね。NHKでは特定の業界の宣伝にならないように
「春の大型連休」
と呼んでいます。最近はNHKでもゴールデンウィークとちらほら呼び始めているようですが。
さて、呼び名はともかく。今…特にこのコロナ禍と呼ばれる現在…
ゴールデンウィークとは本当に必要なものなのでしょうか???
昨年2020年は多くの方々がステイホームの合言葉とともに「自粛」の生活を送りました。細かいことですが…この
「自粛」
という言葉もあまり本来の言葉として使われていないように思います。自粛とは
【自ら進んで行いや態度を改めてつつしむこと】
だそうです。強制ではなく自ら進んで…なので「自粛を要請」という言葉はおかしいですね。それはもはや行動を抑制する「指示」「命令」と呼ばれるものです。
2020年は有名人の新型コロナウイルス感染による死やアメリカやヨーロッパでの新型コロナウイルスの激しい感染拡大が引き金となって多くの人たちは真の意味で
「外出や行動を自粛」
していました。これは僕の昨年2020年のブログですが…
その13 新型コロナウイルスの渦中の2020年3月中旬の雑感(ほぼ日記) / https://triplebass.net/no13-2020-0315/
3月中旬の時点で日々散歩したりうどんを打ち始めたりしてますね。現在とあまり変わらない生活を送っています。いわゆる自粛生活は去年の3月から始まっていたんですね。
2020年は今より格段に少ない感染者だったとは言え連休明けに感染者数はさらに減少しました。この後、東京都知事選挙を経て7月に再び感染者が増加するまでは比較的平穏な日々だったと思います。
しかし今年、2021年は…より感染力が強く20歳代から40歳代でも酸素吸入が必要になりやすい変異ウイルスに置き換わりつつある反面、自粛をしよう…という人の割合は減っています。僕はこの変化の大きな原因の一つに「Go to トラベル」があったと思っています。
くどいようですが自粛とは
【自ら進んで行いや態度を改めてつつしむこと】
です。自ら進んで何かを行う…または取り止めるにはそれなりの原因や理由があるものです。多くの人は初期の自粛生活を
「医療従事者へ負担をかけない」「高齢の両親に感染させたくない」「仕事先に迷惑をかけたくない」「自分自身が感染したくない」
などなど…様々な理由で自らの行動を律しながら生活をしていました。賛否両論あったでしょうが医療従事者のためにブルーインパルスを飛ばす…その行為には全く賛同しませんでしたが気持ちは同じでした。この未知のウイルスを相手にしている医療従事者の皆様に負担をかけたくない、そして感謝をしたい。そんな気持ちが原動力となって「自粛」は支えられていたと思います。そんな中「Go to トラベル」が2020年の7月22日から開始されました。
楽しむことを犠牲にしつつ行動を律して生活をしていたところに
「旅行業者や宿泊業者を助けるために旅行者に国がお金を出す」
という政策が開始されるのです。最初のうちは東京都は除外されていましたが旅行に行く事が良いこと…として国が支援を始めたのですから誰だって出かけたくなるでしょう。自分を律する気持ちの糸は当然切れやすくなります。
「Go toトラベル」の全てを批判するつもりはありません。もっと柔軟な運用をすれば良かったと思っています。旅行業者や宿泊業者が疲弊していたのは事実です。(もちろんそれ以外にも無数の業種が疲弊していましたが!)例えば2020年の7月時点でほとんど感染者のいなかった地域…岩手県などですね。県内にもたくさんの観光地があります。この時期に岩手県で「県内旅行」を推奨したところで感染は拡大しなかったはずです。日帰りで行けてしまう地元の温泉にだって「Go to」の補助があれば泊まる気になる人はたくさんいるでしょう。感染者の少なかった時期ならこうした旅行は安全だったと思います。
そもそも感染症対策のために人の移動の抑制…人流の抑制…などと最近は呼ばれていましたがそれは正確ではありませんよね。
「感染した人間の移動を抑制」もっと言えば「感染者の運ぶウイルスの移動」
を抑制したいという事です。それを踏まえて「誰がどこにいってもOK!」というキャンペーンではなくもっと地域ごとにマトを絞ったキャンペーンを行い…感染者の増加とともに速やかに停止する…という柔軟さがあるキャンペーンだったなら…などと考えても後の祭りですね。結局1日あたりの新規感染者数が3000人あたりで高止まりし始めた12月の28日までこのキャンペーンは続いていました。
現在までこの政策に対する正しい分析は行われないままです。間違いだったのか正解だったのかもわからないままでは
「旅行をやめて欲しい」
という要請も説得力を欠いたままです。安全な旅行形態もあれば危険な旅行形態もあります。「Go toトラベルキャンペーン」が安全だったとするならばゴールデンウィークの旅行や帰省を非難するわけにはいかないのです。
国は「Go toトラベル」を推し進めた事で「自粛」というなかなか効率の良かった感染症対策を封じてしまいました。
そしてもう一つ。厚生省の会食問題です。再三いいますが自粛とは
【自ら進んで行いや態度を改めてつつしむこと】
です。国のトップにいる厚生省の官僚たちが行動を改める事が出来ずに禁止とされている会食を行っていたというニュース。厚生省の官僚が自粛が出来ていないのに国民にだけ自粛を求めるのは虫が良すぎるというものでしょう。コロナ禍と言われ始めて二年目の大型連休。天気も良好。どこかに出かけたくなるのが当たり前です。
今後摂取されていくワクチンがどれだけ効果があるのかはわかりませんが…ワクチンを日本人の8割が摂取して集団免疫を獲得するにはまだしばらくの時間がかかりそうです。その期間に取れる感染症対策を国民の「自粛」にだけ求めるのは限界があります。
ここで最初の疑問です。
ゴールデンウィークとは本当に必要なものなのでしょうか???
そもそもカレンダー通りには休めないミュージシャンである僕はゴールデンウィークを含めて連休中にプライベートで旅行に行く事はまずありません。日常の煩雑さを忘れたくて旅行に行くのに渋滞なんて絶対に嫌ですし…宿が混雑しているのも出来るだけ避けたいのです。なので基本的に旅行に行くなら平日を選びます。せっかく休日があってもみんなが同じタイミングで休めば買い物だろうが旅行だろうが必ず混雑しますよね。休日を分散できる社会になればもっと混雑も減ると思うのです。国民の祝日、休日を減らす代わりにもっと自由に休みが取れる社会になれば
「今日は午前中に出社して午後はミュージカルを観劇♪」
とか
「月から水曜日まで旅行♪」
とか…定められた休日が増えるより自分自身で選べる休日が増えた方がもっと自由で暮らしやすくなると考えます。お盆だって正月だって少しづつタイミングをずらす事でかなり混雑緩和になりますよね。それは結果、密を避けるという感染症対策の一環としてもとても有効だと思うのですが…。もちろんお子さんがいらっしゃる家庭なら従来通り土日休みがベストでしょう。それだって自由に選択できれば良いんじゃないかと思います。
「自粛しなければならないゴールデンウィークにこんなに人手が!!」と責めるのは生産的ではないと思います。そもそも自粛は
「自ら進んで」
行うものです。誰も強制できるものでは無いのです。
だからこそ…満員電車、連休の渋滞…待ち時間の長い遊園地。
人の動きの集中が起きやすい連休という休日の密をもっと分散する事でコロナにも強く過ごしやすい世の中になれば良いのに…と思っています。ゴールデンウィーク、国民の祝日は5月3日から5日の3日間くらいにしてあとは個人個人が自由に休日をアレンジする…なんて世の中、結構素敵な気もします。
2021年5月5日の雑感でした。
最後に…
家で過ごす時間の中で作った2020年のパンと2021年のパンを見比べてください♪レベルが上がってます!
というかホームベーカリーを手に入れただけですが!笑
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