2020年1月15日。この日はミュージカルの稽古日程の狭間でちょうど良くスケジュールにオフが生まれました。なのでかねてから行きたかった長野県野沢温泉村で行われたいる日本三大火祭りの一つ、野沢の道祖神祭りを観にいてって来ました♪
ちなみに日本三大火祭りとは…・野沢の道祖神祭り・鞍馬の火祭り・那智の火祭りだそうです。参考までに!
今回の野沢への旅には心強い同行者がいます。
はい。森亮平くんです。作曲家で指揮者でピアニストで…と音楽的に素晴らしいのはさておき。丈夫な胃腸と肝臓をお持ちですから余すところなく野沢の食材を共に楽しむことができるという心強い相方です。
さて例年の1月の野沢ならかなり雪深いはずですが…今年は暖冬。雪不足という事で雪は少なめ。火祭りの会場にも他所から雪を運び込んだそうです。
そして…ここ数年、野沢は海外からの観光客がとても多いようですね。街中でも本当に日本語を聞くほうが稀でしたし…レジでコーヒーを買おうとしたら日本人の店員さんに英語で話かけられました。そして温泉の中では地元のおじさまが外国人の方と英語で会話している…それくらい英語が野沢に根付いてるんですねー。野沢と言えばご高齢のスキーヤーが多い…というイメージはもはや過去の事になったようです。
野沢到着は16時前。まずは温泉に入り…野沢名物のおやきを食べつつビールを飲む🍺野沢には外湯が13ヶ所あるのですがどこも大抵高温です。雪が降り始めて気温は0度付近。しかし野沢の熱いお湯のおかげで夕方の野外でもビールが美味しく飲めるのです!
…最高です♪風呂上りのビール♪
野沢のお宿は大抵ご飯が美味しいのですが…今回はお気に入りの居酒屋で夕食を食べたかったので敢えて素泊まりの宿をチョイス。しかし…この日は何せ…日本三大火祭りのうちの一つが行われているわけです。そして外国人観光客の数もとても多い…。
そうなのです。おめあての居酒屋はすでに予約で満席でした…
急いで調べた二件目の居酒屋も18時直前ですでに満席。
三軒目は…本日は貸切のみの営業と言う御返答。他のお店もことごとく満席。残るはハンバーガー、メキシコ料理、ケバブの店だったり…それこそ外国人向けのメニューが中心のお店。野沢菜も長野サーモンも馬刺も食べられないのです。野沢滞在が一週間とかなら和食以外も有りだな…と思うのでしょうが…流石に今晩しかないのに選びたいお店ではありませんでした。
さぁ困った。食事が出来る場所が無い…!!
流石に野沢に来てコンビニ弁当は嫌だし…そもそもコンビニらしいコンビニは野沢には無いのです。そこで!!
「角打ち」
そうです。酒屋のお酒を買ってその場で立ち飲みというスタイルの事ですね。野沢にはたくさん酒屋さんがあるのですが…そのうちの一軒、
「長野屋」
さんが角打ちが出来るお店だったのです。そしてこんなメニューも。うーん。素晴らしい。ちょうどお祭りが始まる8時頃までちょうどよく時間を潰せました♪
そろそろ火祭りの開始時間…という20時前に温泉街を歩くと花火が打ち上がり始めました。電線が写り込んでるのがタマにキズですが綺麗な花火が見れました。
さあ火祭りの会場へ!!
すでに多くの観客で溢れかえった会場。足元の雪はカチカチに凍っていて油断をすると滑りそうです。野沢の山林から切り出された木材で造られた社殿の上に数えで42歳の厄年の男達が登ります。祭りの主人公は彼らです。この社殿に火をつけようとする火付け役の村人達、そしてそれを阻止しようとする数えで25歳の厄年の男達が激しく戦います。
「この行事に出ないと野沢では男と認められない」
と言われているとか。燃やされる社殿に座る勇気、火のついた松明で闘う勇気…この勇気を試されるお祭りなのでしょう。この勇壮な火祭りの模様はこちらの動画に短くまとめてみました。
こちらの
Festival in Japan 日本の祭さん。-Japan Travel Guide-
さんに詳細な動画がありました。30分近い動画ですが祭りの全容が良くわかります!
実際は約1時間半に渡る戦いの末に社殿に火がかかります。20時過ぎに始まった火祭り、社殿が燃え落ちるのは22時過ぎです。雪の降る中、足も指先もまるで凍傷かというくらいに寒さで感覚がなくなっていました。そんな時こそ!!野沢の温泉は癒しの効果があるわけです。外湯の一つ、上寺湯が会場の近くにあったので速攻で入りました。入った瞬間は体が冷え過ぎていてお湯が全然熱く感じない…という不思議な皮膚感覚でした。お湯に使って3、4分。おそらく45度近いのであろうお湯に使っている間に徐々に体の感覚が戻って本当に体の芯から温まりました。いやいや、このお湯が無かったらホントに風邪の一つもひいてたことでしょう!
野沢の熱い熱い温泉で体を温めた我々。再び野沢の温泉街に温かい食事と酒を求めてさまよい始めたのでした…!
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