その24 空を見た後悔、見ない後悔 〜日々の鉄塔写真撮影と夕暮れの空〜

写真

こんにちは♪ベーシストの岸徹至です。

僕は2020年の6月頃から送電鉄塔にはまり…送電鉄塔の写真を撮影すると言う趣味を持ちました。こんな感じの写真です。

朝焼けと送電鉄塔

新潟県にて撮影。鉄塔より鉄道が強いですね

ソメイヨシノと送電鉄塔

1枚目と同じ場所ですが季節が違うので太陽の位置が違います

鉄塔写真、こんな雰囲気です。インスタグラムに一日一枚のペースで鉄塔写真をアップロードしています。そちらもぜひご覧くださいませ♪インスタグラムのURLです。

https://www.instagram.com/tetsuyukikishi/

さて、ブログを書いているのは…2021年の5月8日。緊急事態宣言下の本日は…家の片付けと掃除…特に外回りの掃除に勤しんでました。

うちの近所は今の季節、夕方17時半に

 

「夕焼け小焼け」

 

が流れます。午後はずっと曇り空でしたが気づけばさらに薄暗くなってました。夕焼け小焼けのメロディーが流れて来たので掃除は打ち切りにして畑に野菜の収穫に向かうことにしました。昨年の新型コロナウイルスの感染拡大とともに結構な長期間、音楽の仕事が無くなっていたので…暇な時間を使って農作業ができる場所を借りていたので晩御飯用の野菜収穫に畑に向かいます。

 

サニーレタスとちょっと残ってた白菜の菜の花、エンドウ豆あたりを収穫してからは畑の草取り。地味だけど畑仕事には必須の仕事、草取りです。

そうそう、最近気に入っていることわざに

「今日の一針、明日の十針」

というものがあります。着物のほつれを今日、今すぐ縫えば一針で済むのに面倒がって明日に回すと十針縫わなければならなくなる。面倒でも早めに対処した方が対応は楽になるということわざです。

気温が上がって本格的な梅雨のシーズンに入ると雑草はどんどん伸びていきます。今のうちにこまめに草取りをするのが楽なのです。

 

というのは…昨年、雑草を放置しすぎてとんでもない目に合っている…その経験があるからです。雑草なんて5センチ未満の頃は存在感はほとんどありませんが…いつの間にかスクスクと成長するのです。親戚の子供とおんなじです。

 

「おー、ちょっと見ないうちに大きくなったねえ…高校生だっけ??え??えっ???今年から大学???この前中学生になったばかりだと思ったのになあ!!」

…みたいな。小学校の頃は素直で可愛かったのに今はすっかり成長して親戚の集まりでもスマホで動画ばっかり見てるようになるとは…ああ、時の経つのは早いなあ…。。。

 

と。言うくらい雑草は早く伸びます。そして異常にひしめき合って生えます。小さな頃ならブチブチと手で抜けますが育ちきってしまった雑草は大地にしっかりと根を張っていて人力では容易には抜けません。抜けたところで土ごと抜けるので畑にでっかい穴が開きます。

「小学校の頃はまとわりついて来ても簡単に追い返せたのに…今や喧嘩したら負けそうだな…」

と言うくらい立派に育った雑草は鎌でガシガシと刈り取るしかありません。夏場の炎天下での草刈りはしんどいです。しんどくてやってられなくなって放置したスキに雑草はさらに元気に成長していってもはや手に負えなくなるのです。それは去年の雑草放置の経験で学びました。

雑草との戦いは早期決戦がカギなのです。

なので今年は梅雨前の早い時期から草取りに精を出しています。そんな畑で草を抜きつつ過ごす18時過ぎ…。

 

…実は鉄塔写真の撮影には夕方の5時半過ぎはゴールデンタイムです。天候によってはとても素敵な夕暮れ時の鉄塔撮影ができます。今の季節、埼玉県の日没時刻は18時半。先ほども書きましたが今日は午後の天気は始終曇り。家の周りを掃除している時も暑くもなく快適で…夕方の草取りも暑さはなくて快適だったので

「天気が悪くて暗いなあ…」

としか思っていませんでした。そしてさすがに草を抜く手元も暗くなって来た18時40分。そろそろ家に帰ろうと…ふと…空を見上げると…!!!!

 

そこには…赤くなった夕暮れ…いや、赤ではなくもっと紫に近い…ピンク色と紫色が織り混ざった様な…無数に千切れた雲に反射して生まれる形容しがたい素晴らしい色の空が…西側一面に広がってるじゃありませんか!!さっきまであんなに灰色一色だった空がいつの間にこんな素晴らしい鮮やかな色合いに…!!!

 

すぐさま自宅に戻ってカメラを手にして…

 

「あの空の角度ならあそこしか無い!!!」

 

と言う近所の鉄塔撮影スポットに猛ダッシュで自転車を漕いで向かいました。近づきつつも…刻一刻、空の明るさは失われていきます。

物凄い勢いで自転車を漕ぎました。すれ違った数人の方達…ご近所の犬の散歩の奥様、ランニング中のご主人、帰宅途中の学生の集団…。さぞかし不審だったでしょうねえ…夕暮れ時にジャージ(農作業用に)で黒いマスク(これはたまたま…)の男がカメラを持って猛烈な勢いで自転車を漕いでいるのです。…そしてその目的は

 

「送電鉄塔と夕暮れ」

 

の撮影なのです。まあ誰にも理解されないでしょう…。急ぎました。急ぎましたが…結果、鮮やかな夕暮れには間に合わず会心の夕暮鉄塔写真撮影は出来ませんでした。

撮影は出来ませんでしたが…ただの薄暗い、灰色の夕方の曇り空があんなにも鮮やかな夕暮れの空に変化するとは…心底驚きましたし…写真には撮りきれませんでしたが目に焼き付く…と言うかしっかりと記憶に残すことが出来ました。

 

「今日の夕暮れは間違いなく素晴らしいものだった!!」

 

と思いつつ…ギリギリまでただの曇り空だった空を真剣に眺めようとしていたことが今までの人生でどのくらいあったかな?と思いました。

 

そして…

 

「そもそも夕暮れどころか…空なんて見ていないという日がどれくらいあっただろうか???」

 

もちろん仕事で夕暮れを見れないことなんてたくさんありました。でもその日、もしかしたら史上最高の夕暮れがどこかで見れているかもしれなかったんですよね。そして仕事じゃなくて休みの日でも…そんなに空を意識して過ごしてるかな???と思えばそんなことはない気がします。何せ今日のようにずっと外にいた日でも…変に鉄塔撮影で夕暮れに慣れていたがために

 

「今日みたいな曇り空じゃあ…ろくな夕焼けになるわけがない」

 

とタカを括って空を見上げてもいなかったのです。そんな中、ほんとに偶然空を見上げた事で空の変化に気づけたんです。

 

なんでもない日常の中に美しいものは隠されているなあ…と改めて痛感いたしました。空の移り変わりも一瞬の出来事です。今日は撮影に失敗…と言うか間に合いませんでした。あたかも甥っ子の文化祭の演劇を

 

「おー、絶対観に行くよ!!いい写真、撮ってやるよ!!まかせとけ!!」

 

…なんて約束したのに仕事ですっかり遅れてしまい…甥っ子の出番が過ぎた後に到着して…写真も撮れないのに残りの演劇を最後まで見ている時の残念さ…のごとく…一番良い瞬間を撮影できなかった悔しさは後を引きますねえ…。

甥っ子の出番が終わった後のタイミングを逃した夕暮れを撮影!笑

改めて世の中は日々、感動に溢れているのだ…と言うことを思い出すことが出来ました。そして自分が見ることが出来なかった夕暮れにもきっと数々の感動があるだろうと言うことも忘れないようにしたいと思います。

 

そして

「今日の一針、明日の十針」

この精神を忘れずに畑の草取りを続けますが…ほんの少しでもこのことわざの理念で政府が感染症対策を進めてくれたらなあ…なんて思います。数が増えた雑草を抜くよりは増える前の早目の対策が一番だと思いますから。

 

さ、明日も畑の草取り、頑張ります♪

 

最後に…ここ一年で撮影した結構気に入っている夕暮れの写真です。

かなとこ雲…と呼ばれる雲です

富士山に向かって連なる送電鉄塔。良い空の色!!

これもふと振り返るとこんな空。少し今日の空に似てたなあ…

 

2021年4月30日 | ベーシストの独り言

畑を借りるあたりの2020年の話題はこちらにあります♪

Profile
ジャズを中心にミュージカルやコンサート、レコーディングなどで活動しているベーシスト、岸徹至です。 名前:岸徹至(キシテツユキ) 出身地:埼玉県所沢市 誕生日:1976年2月20日 血液型:O型 趣味:...

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